「肩書だけの管理職」読了


「肩書だけの管理職―マクドナルド化する労働 (シリーズ労働破壊 3」読了しました。

すかいらーく、コナカ、セブンイレブンマクドナルドなどの偽装管理職の実態をルポルタージュ形式で書いてあります。
登場してくる人々が一様に言うのが、「こんな会社じゃなかったはずなのに・・・」と言うこと。
そこには会社を信頼して働いてきた人たちのメッセージが込められています。

仕事は忙しいが誇りを持って働ける場所であったはずの職場が、経営者が替わり、合理化、グローバル化という言葉で企業変革が行われ、気がつけば誇りは奪われ、ノルマだけが残っている。
未来に希望を持てる場所だったはずが・・・という悲哀が伝わってきます。
会社への愛があるからこその、会社と戦っているんだ・・・というのがよくわかります。
労働法の本言うよりは、現在の労働環境の参考文献として読むという感じです。