厚生年金を払っても....

厚生年金を払っても貧困層になる可能性という文章が目に付いた。

先日の社会政策の講義でも、年金制度の危うさに関してはかなり大きく取り上げられた。公的に発表されている情報をだけを頼りに探っていっても、年金制度は危機的な状況だということがわかる・・・・ということが、その講義でよくわかった。

この森永卓郎さんの文章では、「40代以下は年金をあてにしない人生設計を」を呼びかけているがまさにその通りだと思う。

しかし、自分の周囲(30代半ば前後)を観ていると、どうも厚生年金というのはひどく信用があるように過信している人が多いように思われる。

国民年金なんてもらえるかどうか、判らないから払わない方が良い・・・と言い切る人は多いが、勤務先の厚生年金については心配しない人が多い。
正社員としての勤務を辞めないのは、社会保険制度を理由に挙げる人は決して少なくない。

国民年金を支払っていない人は、当然に年金を考えた将来設計を考えていないし、払っている人でもそもそも国民年金でやっていけるとは思っていない人が多いのは、確かだ。

一方で厚生年金に入っていると全く将来を心配をしていないと言うのが、実は結構多いと思うが、実際そこはかなり怪しい。
一般に厚生年金を納める人は、国民年金よりも高額を収めていると思う。
そして、これが年収が上がってくると本当にもう結構な金額が取られているのだが、どうもその将来を心配する人が少なすぎるような気がするのだ。

年間にすればボーナス分ぐらい払っている人もかなりいるだろう。
それだけ払っているんだから、その行く先はよく考えたほうがいいと思う。
社会政策は決して他人事ではなくて、自分のことなのだ・・・・。